がん保険は必要?不要?がんになる確率や入院日数、医療費などをもとに解説

がんは日本人の死因第1位の病気であり、「2人に1人はがんになる」といわれています。

がんになった人の体験談などを聞くと不安になって、「がん保険に入らなくては」と思うのではないでしょうか。

しかし、がん保険の必要性は冷静に見極める必要があります。個人的には「がん保険は不要」と考えています。

今回は、がんになる確率や医療費などにも触れながら、がん保険の必要性について説明します。

そもそもがん保険とは

がん保険とは、がん治療の医療費に備えるための保険です。

医療保険の一種ですが、保障内容はがん治療に特化しています。一般的な保障内容は以下の通りです。

  • 診断一時金:がんと診断されたときに受け取れる一時金
  • 手術給付金:がん治療で手術をしたときに受け取れる給付金
  • 入院給付金:がん治療で入院したときに入院日数に応じて受け取れる給付金
  • 通院給付金:がん治療で通院したときに通院日数に応じて受け取れる給付金
  • 先進医療給付金:がん治療で先進医療を受けたときに受け取れる給付金

医療保険は主に入院・手術に備える保険ですが、がん保険は診断一時金や通院給付金も受け取れます。

また、がん保険は90日間の免責期間(加入後、保障対象とならない期間)がある点に注意が必要です。

がん治療の現状について

がん保険の必要性を判断する前に、がん治療の現状について確認しておきましょう。

がんになる確率

国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、生涯でがんに罹患する確率は男性65.5%、女性50.2%で、男女ともに「2人に1人はがんになる」計算です。

生涯でがんで死亡する確率は、男性26.7%(4人に1人)、女性17.8%(6人に1人)となっています。

男性は50歳、女性は40歳を過ぎたあたりから罹患率が上昇する傾向にあります。

引用:国立がん研究センター「最新がん統計

がんの平均在院日数

厚生労働省の「2017年(平成29年)患者調査」によると、がん(悪性新生物)の平均在院日数は17.1日で、がんの種類別では以下の通りです。

  • 胃がん:19.2日
  • 結腸がん、直腸がん:15.7日
  • 肝がん:16.9日
  • 肺がん:16.3日
  • 乳がん:11.5日

がんの種類や病状によっては入院が長引くこともありますが、平均は20日程度となっています。

参考:厚生労働省「2017年(平成29年)患者調査

がん治療の医療費

全日本病院協会の資料によれば、罹患率が比較的高いがんの医療費の平均額(3割負担の場合)は以下の通りです。

  • 胃がん:約28.6万円
  • 結腸がん:約27.7万円
  • 直腸がん:約30.6万円
  • 肺がん:約25.6万円
  • 乳がん:約23.1万円

あくまでも平均であり、実際にかかる金額は病状などによって異なります。

上記のほかに、日用品や差額ベッド代などもかかることを考慮すると、自己負担は50~100万円程度と考えられます。

参考:公益社団法人 全日本病院協会「2019年度 重症度別医療費(年間集計)

私ががん保険に入らない理由

がんになる確率は高く、まとまった医療費がかかる可能性もありますが、私は「がん保険は必要ない」と考えています。

私ががん保険に入らない理由は以下の通りです。

公的保障(高額療養費制度など)で自己負担を抑えられる

がん治療で高額の医療費がかかった場合、保険診療であれば、高額療養費制度によって自己負担を抑えられます。

たとえば、70歳未満で標準報酬月額が28~50万円の場合、総医療費(保険適用前)が100万円なら自己負担限度額は月87,430円です。

100万円程度の自己資金を準備できるなら、がん保険の必要性は低いと考えられます。

働けない期間の収入減が心配かもしれませんが、会社員なら傷病手当金が利用できます。

最長1年6ヵ月間、給料の3分の2程度が支給されますし、その後は障害年金を受給することも可能です。

私はフリーランスで傷病手当金は利用できないので、就業不能保険に加入して「働けなくなるリスク」に備えています。

関連記事:民間保険は本当に必要?保険に入る前に知っておきたい公的保障の基礎知識

関連記事:就業不能保険とは?公的保障が少ない自営業者・フリーランスは検討の価値あり

保険ですべてのリスクに備えるのは難しい

そもそも、がんだけを特別視して保険で備える必要はあるのでしょうか。

テレビCMやネット記事の体験談で感情を揺さぶられると冷静に判断するのが難しくなりますが、お金が必要になるのはがんだけではありません。

預貯金で備えれば、がんの医療費を含めてあらゆる事態に対応できます。

公的保障で足りない分は預貯金でカバーできるので、がん保険に入って保険料を払うより、その分を貯蓄や投資に回すほうが合理的だと判断しています。

もちろん、私も「がんになったらどうしよう…」と不安を感じることはあります。

がんになった知人もいますし、治療が長期化したり、先進医療を受けたりすれば経済的な負担は大きいでしょう。

しかし、保険ですべてのリスクに備えようとすると保険料が高額になり、手元に残るお金が減ってしまうので、「どこかで線を引く必要がある」と割り切っています。

医療費として100万円程度のお金が払えるなら、がん保険は必要ないと私は思います。

まとめ

がん治療の多くは保険診療で、公的保障もあることから、「がん保険は必要はない」「保険料を貯蓄に回したほうが合理的」と私は判断しています。

ただし、考え方や準備できるお金は人それぞれなので、「不安だからがん保険に入る」という判断も間違いではありません。

この記事が、がん保険の必要性を考える際の参考になればうれしいです。

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