
加藤諦三さんの『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』を読みました。
書店で何度か見かけて、妙に気になったので購入してみたのですが、私にとっては大正解でした。
本書のおかげで、私が何となく生きづらさを感じる理由が分かった気がします。
今回は、『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』を読んで考えたことや個人的に印象に残ったところを紹介しますね。
生きづらさの原因は「無意識にある何か(内なる障害)」
本書によれば、生きづらさを感じるのは「無意識にある何か(内なる障害)」が原因だそうです。
意識の上では問題ないと思っていても、自分でも気づかないうちに無意識に何かを抱えており、それが生きづらさにつながっているかもしれません。
たとえば、外から見ればエリートで恵まれている人でも、突然うつ病になったり自死したりするのは、無意識に深刻な劣等感や絶望感を抱えているからだといいます。
無意識だから普段は意識することはないし、意識するのは難しいでしょう。
しかし、「自分は何を拒否しているのか?」「どんな障害があるのか?」と考える。
そして、自分の無意識に気づいて認めることで道は拓けると本書には書かれています。
過去の人間関係を振り返る
自分の無意識にある問題と向き合うには、過去の人間関係を振り返る必要があります。
本書では、特に両親との関係について多く触れられています。
親から心理的に自立できておらず、それに気づかないまま生きていると、無意識の絶望感に支配されることになると著者はいいます。
たとえば、権威主義的な父親の場合、大人になってからも高すぎる基準を自分に課してしまうことがあります。
しかし、父親との関係を振り返り、無意識に目を向けることで「父の期待に応えなくていい」「自分のやりたいようにやっていい」と気づくことができます。
私が感じる「生きづらさ」は何が問題なのか
現在の私は「一人で働きたい」という目標を実現し、家族にも恵まれ、特に不自由なく生活できています。
会社員時代に比べると、精神的にはかなり楽になりましたが、それでも何となく「生きづらさ」を感じています。
思いつくまま、今の感情を書き出してみました。
- もっとがんばらなくてはならない
- 他人の反応や評価がとても気になる
- 失敗してはいけない
- 何かを指摘されるとすごく落ち込む
- 頼まれたら断れない(断るのが苦しい)
- 気持ちを抑えてしまう(感情をうまく表現できない)
- 他人とうまく付き合えない、心を開けない、疲れる
- 常に何かにおびえている、追われている、焦っている
- ちょっと無理している
このように感じるのは、私も無意識に何かを抱えているからだと思います。
本書に書かれているように、過去の人間関係を振り返ってみると、思い当たることがいくつかありました。
不思議なことに、「過去の人間関係が今の考え方・感情につながっているのでは?」と考えたところ、力が抜けて気持ちが楽になっていくのを感じました。
個人的に印象に残った文章
本書の中で、個人的に印象に残った文章は以下の通りです。
自分に対する絶望感に直面することは、心理的に自立することである。小さいころから自分に破壊的なメッセージを与え続けた人たちと別れることである。彼らから、自分の心を断ち切ることである。
引用:『あなたは、あなたなりに生きれば良い。』P97
この文章が気になるということは、私の無意識には、過去の人間関係が内なる障害として残っているのだと思います。
過去の人間関係を振り返り、無意識を意識化することで「生きづらさ」を解消できるかもしれません。
まとめ
本書は心に触れる文章がたくさんありすぎて、まとめるのが難しかったです。
感じたことをうまく伝えられず、もどかしい感じがします。
本書を読んで、解決済だと思っていた過去の人間関係が生きづらさにつながっていると気づけたのは、私にとっては大きな発見でした。
定期的に読み返して、自分の無意識と向き合ってみたいと思います。
私のように「なぜか生きづらい」「かんばりすぎて疲れた…」と感じているなら、無意識に問題を抱えているかもしれません。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね。