『お金の整理学』は老後(第2の人生)を楽しく生きるヒントがもらえる本

お金の整理学1

『お金の整理学』という本を読みました。

著者の外山滋比古さんは「知の巨人」と称された方で、ベストセラー『思考の整理学』は東大で一番読まれた本として話題になりました。

95歳にして現役で株投資を続けており、投資歴はなんと60年以上だそうです(2020年に96歳で亡くなられました)。

本書は「老後のお金と生きがい」がテーマとなっています。

人生100年時代を迎えて、老後のお金に不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。

老後のお金については、「いくらあれば安心か」と考えがちです。

しかし、「貯金と年金で老後を乗り切ろうと考える人生は面白くない」と外山さんはいいます。

そして、定年後はサラリーマン時代とは違う仕事したり、楽しめる趣味で少しでも収入を得たりすることを勧めています。

「老後に株投資」という選択肢

本書では、老後の生きがいとして、新たな仕事や趣味を見つけるためのヒントが多く書かれています。

実益を兼ねる趣味として、案外簡単にできると紹介されているのが株投資です。

外山さんによると、高齢者が株投資に取り組むメリットは以下の通りです。

  • 生活に刺激が生まれ、緊張感のある日々を送れる
  • 体力がなく、足が動かなくても株は買える
  • 社会とのつながりを取り戻すことができる
  • 配当金が経済的に安定した老後を歩む一助となる
  • 預金をため込むより社会貢献になる

株投資で銘柄を選ぶときは、事業内容や業績、将来性などを調査分析する必要があるので、かなり頭を使います。

本格的に取り組めば、老後の生活は充実したものになりそうです。

うまく運用できれば経済的にも助かりますし、株投資を通じて優秀な企業に投資することで社会貢献にもなります。

投資は下品なのか

本書では、外山さんが週刊ポストのインタビューで「高齢者は株投資をやったらいい」と話したときのエピソードが紹介されています。

雑誌の発売後、たくさんの知り合いから連絡がきて、株投資について話したことを叱られたそうです(「恥ずかしいことをペラペラしゃべるな」と)。

少し笑ってしまいましたが、同時に残念な気持ちにもなりました。

未だに多くの日本人には、「働かずに投資で不労所得を得るのは下品」という考えあるのでしょう。

しかし、投資は決して下品な行為ではありません。

働いて得たお金と投資で得たお金に違いはなく、お金に色を付ける必要はないと私は考えます。

また、健全な投資は自身の生活を豊かにしてくれますし、社会貢献にもなります。

投資をもっと前向きに捉え、気軽にお金の話ができる世の中になってほしいと思いました。

老後の株投資はリスクの取りすぎに注意

本書を読むかぎりでは、確かに老後の株投資は面白そうですし、多くのメリットもあるようです。

ただし、リスクの取りすぎには注意が必要です。

老後の生活に充てるべきお金を株投資に回すと、生活に支障が出る恐れがあります。

外山さんも「ギャンブルの一種であることは否定できない」「闇雲にリスクを取れといっているのではない」と説明しています。

個別株への投資で、長期にわたって利益を出すのはプロでも難しいことです。

個人的にはインデックス投資を中心に据え、株投資は「最悪は失っても構わない」と思える余剰資金で取り組むのがよいと考えます。

まとめ

『お金の整理学』は、老後(第2の人生)を楽しく生きるヒントがたくさん書かれています。

個人的には、あとがきに書かれていた以下の文章が印象に残りました。

毎日を退屈に過ごしてばかりの老人が増えたら、この国は立ち行かなくなる。
逆に、知的好奇心を失わず、人生を最後の最後まで面白がろうとする人が増えれば、世界でも類を見ない活気ある国になるだろう。

引用:お金の整理学 あとがき(P188)

私はインデックス投資派ですが、「老後は個別株投資を楽しむのもいいな」と思いましたね。

老後のお金や生きがいに不安を感じるなら、ぜひ『お金の整理学』を読んでみてください。