
原田ひ香さんの『三千円の使いかた』を読みました。
本書はお金の使い方を解説するマネー本ではなく、お金がテーマの小説です。
主な登場人物は御厨(みくりや)家の女性4人(祖母、母、娘2人)で、6つの話で構成されています。
それぞれ独立しているので、どこから読んでもOKです。
「結婚」「子育て」「熟年離婚」「老後」といった人生の節目でお金をどう貯めて、どう使うのか。
御厨家の女性たちの悩みや葛藤、気持ちの変化が物語の中に散りばめられており、多くの人が共感できる内容になっています。
読もうと思ったきっかけ
『三千円の使いかた』を読もうと思ったのは、たまに行く書店の小説コーナーでいつもランキング1位になっていたことです。
Amazonでもベストセラー1位になっており、ずっと気になっていました。
私は小説が好きで、ミステリー・サスペンス(東野圭吾さん、伊坂幸太郎さんなど)をよく読みます。
しかし、お金がテーマの小説は読んだことがなかったので、一度くらい読んでおきたいと思いました。
印象に残った内容
第2話の「七十三歳のハローワーク」では、老後のお金に関する不安がリアルに伝わってきました。
私は金融ライターとして老後資金に関する記事を書くことが多いので、老後を迎えてから収入を得ること、仕事を探すことについて色々と考えさせられました。
第3話の「目指せ! 貯金一千万!」も、個人的には共感できる内容でしたね。
友人と自分の経済状況を比較し、節約をがんばることに疑問やむなしさを感じる場面は、自分にも経験があったのですごく共感しました。
他の話も身近なテーマで、物語として純粋に楽しかったです。
固定費の削減やインデックスファンド、iDeCo、格安SIMなども出てくるので、知らないうちにお金の知識が深まるかもしれません。
ただし、本書を読んだだけでお金が貯まることはないでしょう(笑)
どんな人におすすめ
『三千円の使いかた』は以下のような人におすすめです。
- お金の知識がない人
- 小説が好きな人
本書はマネー本ではなく、お金を通して登場人物の生き方が描かれている小説です。
お金の知識がない人でも楽しめる内容なので、本書を読むことでお金の使い方を見直すきっかけになるかもしれません。
また、小説が好きな人(特に家族がテーマの本)にもおすすめです。
逆に「お金を貯める方法や有効な使い方を知りたい」という目的なら、読むのはやめたほうがいいでしょう。
まとめ
『三千円の使いかた』はお金がテーマの小説で、お金の知識がない人でも楽しめる内容になっています。
原田ひ香さんの本は初めてでしたが、文章が読みやすく、一気に読んでしまいました。他の本も気になります。
興味があれば、ぜひ読んでみてください!