
斎藤一人さんの『嫌ならやめてもいいんだよ』を読みました。
人生はいいことばかりではなく、誰でも一つぐらいは嫌なことがあると思います。
普通なら「つらいのは自分だけじゃない」「我慢することも大事」と考えて、嫌なことにもがんばって耐えようとするのではないでしょうか。
しかし、一人さんは「嫌なことはさっさとやめたほうがいい」といいます。
本書では、嫌なことをやめるメリットがわかりやすく書かれており、共感できる内容が多くありました。
嫌なことからはパッと逃げる
嫌なことに遭遇した場合、多くの人は以下のように考えるのではないでしょうか。
- どうしたら嫌じゃなくなるか
- 誰かに助けてほしい
- まわりと衝突したくない
しかし、嫌なことが好きになることはほとんどありません。
また、誰かの助けや事態が好転するのを待っていたら、ますます苦しくなるだけです。
一人さんは、「嫌なことをやめるのは非常口を使って逃げるのと同じ」だといいます。
嫌なことは人生における非常時だから、一刻も早く逃げなきゃいけないそうです。
私も仕事がどうしても嫌になって数回転職していますが、あの時やめて本当によかったと思っています。
あのまま我慢しても、状況がよくなることは恐らくなかったでしょう。
嫌なことから逃れたい場合は、自分で「やめる」と決断することが大切です。
嫌なことをやめるのは挫折じゃない
「一度始めたことは最後まで続けなくてはならない」「やめたら負け」みたいな考え、空気があると感じます。
しかし、嫌なことをやめるのは挫折ではありません。
「嫌なことを我慢し続けると大変なことになる」と一人さんはいいます。
始めるのも、やめるのも本人が好きなようにしたらいい。
引用:『嫌ならやめてもいいんだよ』P41
世間のイメージなんて関係ないよ。
どんなことでも、嫌になったらやめていい。
だって、やめざるを得ないじゃない。
壊れちゃうか、やめるかのどちらかなんだから。
この文章、すごく共感します。
まわりがどう思おうと、自分は嫌だと感じるなら仕方ないですよね。
「自分のことは自分で守るしかない」と私は思います。
嫌だとわかるのは大事な学び
「嫌なことをやめる」と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人もいるでしょう。
しかし、一人さんいわく、嫌だとわかるのは大事な学びなのだそうです。
嫌だとわかるのは「そっちは間違った道だよ」というお知らせであり、嫌なことをどんなにがんばっても成功できないといいます。
たとえば、やりたいことが見つからないという人は、嫌なことをどんどんやめていくといいかもしれません。
私は今の仕事(金融ライター)がこれまでで一番自分に合っていると感じていますが、最初からライターになりたかったわけではありません。
「やりたくない」「もう無理」「自分には合っていない」と感じた仕事から逃げ続けた結果、気づいたらライターになっていたという感じです。
仕事に限らず、「嫌だなぁ」と感じたらその気持ちを素直に受け入れ、別の道(選択肢)を考えてみると状況が好転するかもしれませんね。
嫌なことはやめよう
たとえ嫌なことがあっても、「いざとなったらやめてもいい」と思えるだけで気持ちが少しラクになるのではないでしょうか。
嫌なことをやめるのは挫折ではないし、悪いことでもありません。
勇気を出して嫌なことをやめてみると、よりよく生きられるようになります。
斎藤一人さんの『嫌ならやめてもいいんだよ』は、嫌なことがあって「つらい」「苦しい」と感じている人におすすめの一冊です。