インデックス投資家はウクライナ侵攻にどう向き合うべきか

ロシアのウクライナ侵攻により、金融市場は不安定な状況です。

世界的に株価は下落傾向にあり、値動きも大きくなっています。

特に最近投資を始めた場合は、「このまま運用を続けても大丈夫なのか?」と不安を感じているのではないでしょうか。

今回は、インデックス投資家はウクライナ侵攻にどう向き合うべきかについて考えます。

基本的に何もしなくていい

インデックス投資で資産形成を目指すなら、基本的に何もする必要はありません。

インデックス投資は低コストのインデックスファンドを購入し、お金が必要になるまで持ち続ける投資方法です。

「長期的には株価は値上がりする」という楽観のもと、10年、20年、30年と長期にわたって運用を続けることが前提にあります。

短期の値動きに一喜一憂せず、淡々と積み立てを続けることが大切です。

インデックス投資を続けるのが怖くなった場合の対処法

基本的には何もせず、そのまま積立投資を続けるのがおすすめです。

しかし、「積立投資を続けるのが大事なのはわかるけど、含み損が膨らんでいくのはやっぱり怖い」と思うかもしれません。

ここでは、インデックス投資を続けるのが怖くなった場合の対処法を紹介します。

リスク許容度を見直す

投資を続けるのが怖いと感じるのは、リスクのとりすぎが原因かもしれません。

その場合はリスク許容度を見直すのが有効です。具体的には、リスク資産と無リスク資産の割合を見直しましょう。

たとえば、「リスク資産70%:無リスク資産30%」で投資をしているなら、リスク資産の割合を減らして「リスク資産50%:無リスク資産50%」にするといった具合です。

「リスク資産を一部売却して預貯金に振り替える」「一時的に積立投資をストップして無リスク資産の割合を増やす」などを検討しましょう。

投資対象資産や運用商品を見直す

投資を続けるのが怖くなった場合は、投資対象資産や運用商品を見直す方法もあります。

今回のウクライナ侵攻の影響でロシア関連の投資信託は売買が停止され、投資家が解約できない状況になっています。

特定の国への投資は、今後同じようなリスクに見舞われる恐れがあります。

少しでも資産を増やすために、米国株のみに投資をしている人もいるでしょう。

しかし、世界株に分散投資を行うほうが、地政学リスクへの備えとしては有効です。

関連記事:インデックス投資は米国株だけに投資すればいいのか

また、「相場に関係なくずっと保有し続けたい」と思えるような投資信託を選んでいるでしょうか。

暴落に遭遇しても、心から気に入っている投資信託なら意外と耐えられるものです。

しかし、「利益が出そうだから」「みんな買っているから」といった理由で購入した投資信託では少し損失が出ただけで耐えられなくなり、簡単に手放してしまいます。

この機会に「10年でも20年でも保有したい」と思える投資信託を探してみましょう。

ちなみに私のお気に入りは、1本で世界の株式に分散投資ができる「eMAXIS slim全世界株式(オールカントリー)」です。

インデックス投資を続けるための考え方

続いて、インデックス投資を長く続けるための考え方を2つ紹介します。

暴落は株のバーゲンセール

投資をしていると、株価(基準価額)が上がると安心するのではないでしょうか。

しかし、インデックス投資で資産を増やすには、投資信託を安く買う必要があります。

そういう意味では、暴落は「株のバーゲンセール」「株を安く買えるチャンス」といえます。

株価の下落局面で積立投資を続けるからこそ、値上がりに転じたときに大きな利益を得られるのです。

株式市場は過去に何度も大きな暴落に見舞われていますが、長期的に見ると上昇を続けています。

暴落を喜べるようになったら、インデックス投資家として一歩成長したといえるかもしれません。

私も暴落すると不安になりますが、「暴落は株のバーゲンセール」と自分に言い聞かせています。

「市場から退場しないこと」が最も重要

インデックス投資で最も重要なのは、市場から退場しないことです。

途中で投資をやめてしまうと複利効果を得られないからです。

複利効果とは、運用益を再投資することでお金の増え方が大きくなる効果をいいます。

インデックス投資は、短期で資産が大きく増えることはありません。

しかし、10年、20年、30年と運用を継続すれば、複利効果によってお金の増え方は大きくなっていきます。

たとえば、年5%で運用する場合、資産を2倍に増やすのに単利なら20年かかりますが、複利なら14.4年で2倍に増えます。

世界的ベストセラー「サイコロジー・オブ・マネー」では、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏の資産のほとんどは60歳半ば以降に増えたものだと説明されています。

「バフェット氏は優れた投資家だが、10歳から投資を始めて長期にわたって運用を続けたこと(複利の力)が莫大な資産を築いた最大の要因」という主張には説得力がありました。

インデックス投資で資産を増やしたいなら、市場から退場しない(投資をやめない)ことが重要だと理解しておきましょう。

関連記事:【感想】サイコロジー・オブ・マネー|モーガン・ハウセル(著)

まとめ

ウクライナ情勢緊迫により金融市場は不安定な状況が続いていますが、インデックス投資家がやることは特にありません。

短期の値動きに一喜一憂せずに、積立投資を続けることが大切です。

どうしても投資を続けるのが怖くなった場合は、リスク許容度や運用商品を見直してみましょう。

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当ブログ『かつにっき』の運営者。本業はフリーランスの金融ライター(AFP)です。10年以上の投資経験とFP資格を活かし、複数のメディアで執筆しています。