資産運用を行うときは、国内外の複数の資産クラスに分散投資することが推奨されています。
個人のポートフォリオでは、株式と債券を組み合わせるのが一般的です。
株式と債券では値動きが異なるため、一緒に保有することで資産全体の値動きが緩やかになる効果が期待できます。
債券は「国内債券」と「外国債券」に大別でき、どちらもインデックスファンドで投資可能です。
しかし、国内債券はインデックスファンドではなく、個人向け国債変動10年がいいと思っています。
関連記事:個人の資産形成に国内債券の投資信託(インデックスファンド)は不要!
また、リスク資産は株式100%(全世界株式インデックスファンド1本のみ)でよく、インデックス投資のポートフォリオに外国債券はいらないと考えています。
理由は以下2つです。
- 外国債券は株式より期待リターンが小さい
- 外国債券には為替リスクがある
株式に比べると、外国債券の期待リターンは小さいです。
▼GPIFの資料によると、国内株式や外国株式の期待リターンは5%を超えていますが、外国債券は3%台にとどまっていますね。

最近はコロナウイルス感染拡大の影響で米国も利下げを実施しているため、外国債券の期待リターンは更に低下しているかもしれません。
また、外国債券には為替リスクもあります。
外貨ベースでは一定の利回りが期待できても、為替が円高になれば為替差損が発生し、円ベースでは利回りが相殺されてしまいます。
利回りの高い外貨は為替レートの影響で運用益がならされて、結局は(国内債券と)同じ収益率に収束するという考え方(金利平価説)もありますね。
これらの理由から、株式の価格変動を緩やかにするには国内債券だけ保有すれば十分という結論になりました。
今のところは、株式より期待リターンが小さく、為替リスクがある外国債券をポートフォリオに組み入れる理由はないと考えます。