資産運用では「株式と債券に分散投資するといい」と聞いたことはないでしょうか。
資産クラスによって期待リターンやリスクは異なるので、株式と債券を両方持つことでリスク分散効果が期待できます。
たとえば、「株式100%」より「株式50%債券50%」のほうが、株価が暴落したときに資産の目減りが少なく済むかもしれません。
▼日本の公的年金の管理・運用を行うGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオも、国内債券を含めた複数の資産で構成されています。

個人の資産形成においても、分散投資を行ってリスクをコントロールすることは大切です。
しかし、国内債券インデックスファンドへの投資は不要だと私は考えています。
理由は以下2つです。
- 金利が上がると債券価格が下がる
- 信託報酬がかかる
基本的には、金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。
日本は超低金利の状態が続いており、金利が下がる余地はほとんどないため、長期的には金利が上がる可能性が高いと考えられます。
今の状況で国内債券インデックスファンドに投資すると、金利が上がったときに基準価額が下落してしまうのです。
しかも、投資信託は信託報酬がかかるので、国内債券インデックスファンドを買うメリットはありません。
ポートフォリオに国内債券を加えたいなら、手数料無料で購入できる個人向け国債(変動10年)がおすすめです。
個人向け国債は元本保証で、国が元本と利子の支払いを保証してくれます。
また、変動10年は半年ごとに適用金利が見直されるので、金利上昇に追従できるのもメリットです。
もし国内債券に投資するなら、インデックスファンドより個人向け国債(変動10年)を検討しましょう。