
配当金生活とは、株式の配当金だけで生活することです。投資信託やETF、J-REITなどの分配金を活用する方法もあります。
毎月の生活費が20万円の場合、配当金や分配金が年240万円(手取り)あれば働かなくても生活できますよね。
正直なところ、配当金生活に憧れる気持ちはあります。配当金や分配金でFIRE(経済的自立・早期リタイア)を達成している人がうらやましい…(笑)
それでも、私は配当金生活は目指さないと決めています。
今回は、配当金生活ではなくインデックス投資を選ぶ3つの理由について説明します。
投資銘柄の選定に時間と手間がかかる
日本の上場会社数は約3,800社、公募投資信託の数は約6,000本です。その他にETFやJ-REIT、米国個別株という選択肢もあります。
配当金生活を目指す場合、膨大な投資対象から利回りの高い銘柄を探す必要があります。しかも、現在の利回り水準が今後も続くとは限りません。
長期にわたって高利回りが期待できる銘柄を探して投資判断を行うのは、かなりの時間と手間がかかります。
インデックス投資なら、低コストの全世界株式インデックスファンドを1本保有するだけで済むので簡単です。
個別銘柄への投資はリスクが高い
特定の株価指数に連動するインデックスファンドの場合、さまざまな資産・銘柄に分散投資をするため、価値がゼロになる可能性は低いといえます。
一方、個別銘柄は財務内容の悪化や不祥事などの理由で株価が暴落したり、価値がゼロになったりする可能性があります。
たとえ利回りが高くても、配当金や分配金を上回る損失が生じると運用成績はマイナスです。
個人の資産形成で最も重要なのはお金を大きく増やすことではなく、リスクをコントロールすることだと私は考えています。
投資のリスク軽減には、個別株投資よりインデックスファンドのほうが優れています。
配当金を受け取ると投資効率が悪い
長期の資産形成では、利益を受け取らずに再投資して複利効果を得るほうが有利です。
複利効果とは、投資の利益を元本に組み込んで長期間運用を続けることで資産の増え方が大きくなる効果のこと。
分配金を出さないインデックスファンドなら、長期保有によって複利効果を得られます。
非課税制度のつみたてNISAやiDeCoを利用すれば、さらに投資効率を高められるでしょう。
一方、配当金生活を目指して高配当銘柄などに投資すると、配当金や分配金を受け取る際に課税されてしまいます。
一般NISAを使えば非課税で運用できますが、非課税期間は5年間しかなく、投資できる金額も限られます。
まとめ
配当金生活には憧れますが、よく考えると投資効率がよいとはいえません。
運用益で暮らすにしても、インデックスファンドを長期保有しながら必要な分を取り崩すほうが有利だと思います。
投資のやり方に正解はありませんが、私は今後もインデックス投資で資産形成に取り組むつもりです。